日本バングラデシュ協会 メール・マガジン(50号)2018年9月12日

日本バングラデシュ協会の皆様へ

■目次
1)『日本バングラデシュ協会メルマガ50号会長メッセージ
―「徳島・日本バングラデシュ友好協会」の発足―』      会長:堀口松城
2)『現地だより:バングラデシュのシンガポール』
前アジア太平洋住友商事ダッカ事務所長 山田尚登
3)『バングラデシュと私(第三部)』
大阪外国語大学名誉教授 溝上富夫
4)『私とバングラデシュの関わり』
東京大大学学院博士課程在籍/日本学術振興会特別研究員 小野道子
5)『バングラデシュと向き合った日々を振り返って』
ジェトロ・ベンガルール事務所長(前日本バングラデシュ協会理事)鈴木隆史
6)『イベント・講演会のご案内』
7)『事務連絡』

■1)『日本バングラデシュ協会メルマガ50号会長メッセージ
―「徳島・日本バングラデシュ友好協会」の発足―』      会長:堀口松城

1.さる8月27日、「徳島・日本バングラデシュ友好協会」の設立祝賀会が、鳴門市の
うずしお会館で開催されました。同友好協会は、本年4月9日に日バ協会の平石理事など
有志5名が発起人として設立し、会長には鳴門商工会議所の中岸(ちゅうがん)会頭が
就任されています。その際に採択された規約では、会の目的として、徳島県民とバング
ラデシュ国民との交流を促進し、相互理解を深め親善を図るとともに、地域社会の繁栄
と発展につなげることが目標とされました。
この徳島とバングラデシュの関係のきっかけは、2015年に平石理事など有志が中心と
なって、16名のバングラデシュ舞踊団を阿波踊りに招待したことでしたが、この時の阿
波踊りと同舞踊団との見事なコラボレーションについては、メルマガ14号にてお伝えし
たとおりです。
その後、2016年、バングラデシュのナラヤンゴンジ市のアイビー市長が訪日した際、
鳴門市を訪問され、市長、市議会長、商工会議所会頭等と会談し、経済、文化等の面で
交流を深めるべく、鳴門市とナラヤンゴンジ市との友好都市関係を目指して努力するこ
とが合意されました。
2.次いで2017年の阿波踊りには、今度はバングラデシュ側の発意に基づき、日本国民
にもっとバングラデシュを知って欲しいとして14名の舞踊団が参加し、様々な舞台にお
ける素晴らしい踊りの模様は、徳島とバングラデシュで広く報じられました。
そして、阿波踊りにおけるコラボに引き続き、鳴門商工会議所主催で「日本バングラ
デシュ経済フォーラム」が開催され、多数の徳島の経済人がバングラデシュとの経済的
可能性につき理解を深めました(日バ協会メルマガ38号参照。)
この様にバングラデシュとの交流に当たって、先ず文化交流を先行させた徳島、鳴門
の「徳島・日本バングラデシュ友好協会」の発起人グループは、本年1月、鳴門商工会
議所、鳴門、徳島の市会議員、経済人18名でバングラデシュを訪問し、ナラヤンゴンジ
の市長、市議会議員及びヌール文化大臣と会談し、鳴門・ナラヤンゴンジの友好都市締
結に向け、さらに話し合いを進めました。
今回開催された「徳島・日本バングラデシュ友好協会設立祝賀会」においては、中岸
会長から、会員となる企業代表および個人約50名の出席者に対し、本友好協会設立に至
るこれまでの経緯について説明があり、次いで、在京バングラデシュ大使館のアベディ
ン参事官より、同協会設立への歓迎とともに、同大使館として本友好協会設立への祝意
と全面的協力の表明がありました。
また、泉鳴門市長からは、本年初めにバングラデシュを訪問した一部の人達を除き、
一般の徳島県民は、バングラデシュについて殆ど何も知らないので、バングラデシュと
はそもそもどういう国であるのか、
バングラデシュの様々な分野における実情をパネルなどで紹介する機会を設けて欲しい
との具体的要望が出されました。
3.私からは、日本バングラデシュ協会の代表として、これ迄バングラデシュ舞踊団の
当地訪問に合わせ2回当地を訪れ、阿波踊りの中に入れて貰い、また古くからの巡礼者
に対する伝統あるおもてなしを受けて以来徳島のファンであるので、今回の「徳島・日
本バングラデシュ友好協会」の設立に喜びと感慨を覚えるとしつつ、先刻、泉市長が要
望されていた徳島の人々にバングラデシュがいかなる国であるかを紹介するためのパネ
ル等を使った展示会の開催を、バングラデシュ大使館とともに検討していきたい旨述べ
ました。
徳島における日バ両国民の友好、相互理解に、多くの関係者のご尽力のよりこれだけ
の道筋をつけていただいた以上、このモメンタムを失わないためにも、日本バングラデ
シュ協会としても努力していきたいと思います。
なお、2016年初め、「香川・日本バングラデシュ友好協会」の設立総会が開かれ、着
任間もないファティマ大使とともに出席しましたが、同協会は不幸なことに、同年7月1
日起こったダッカのテロ事件により、「バングラデシュは危険な国」とのパセプション
が広がって関係者の熱意と関心が冷めてしまい、現在は開店休業状況にある由です。
今後、バングラデシュの渡航情報の危険度が2から1に引き下げられ、「香川・日本バ
ングラデシュ友好協会」の人々のバングラデシュへの見方が和らぐなどの条件が揃えば
、上記展示会を徳島で行う際は、香川でも開催する可能性も検討する価値はあろうかと
考えています。
4.最後に、日本バングラデシュ協会と地方の日本バングラデシュ友好協会との協力の
あり方はいろいろな形が考えられますが、一形態として、上記2.のバングラデシュ側
発意により派遣された舞踊団のメンバーは美人揃いで、舞踊のレベルも素人目にも抜き
んでたものでした。徳島の日バ友好協会が徳島迄招請したこの舞踊団を、仮に日本バン
グラデシュ協会が東京など大都市における実演をアレンジすれば、バングラデシュの優
れた芸術を多くの日本人に鑑賞してもらえるだけでなく、バングラデシュのイメージ改
善の上でもより大きな効果が期待されます。
徳島迄いずれにせよ訪問される同舞踊団に、追加的経費を工面して東京公演を実現で
きれば、とくに最初の舞踊団訪日の費用は徳島の招待者側負担でしたが、二回目の訪日
時の航空賃はバングラデシュ政府が負担した由であり、日バ双方にとってプラスになり
うるところです。バングラデシュ舞踊団の東京公演を実現できる、企業家センスのある
方、いらっしゃいませんでしょうか。


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