日本バングラデシュ協会 メール・マガジン96号(2022 年1月号):巻頭言:『充実した企業情報交換会と日本バングラデシュ関係発展への期待』会長 渡邊正人

日本バングラデシュ協会 メール・マガジン 96号(2022年1月号)

 

日本バングラデシュ協会の皆様へ

■目次

★お知らせ:ユーグレナ社がジャパン SDGs アワードで内閣総理大臣賞を受賞

■1)巻頭言:『充実した企業情報交換会と日本バングラデシュ関係発展への期待』

会長 渡邊正人

■2)特別寄稿:『新年ご挨拶』(英和両文)

駐日バングラデシュ大使
シャハブッディン・アーメド

■3)寄稿:『福岡の「バングラデシュ独立 50 周年記念国際交流ウィーク」』

特定非営利活動法人 バングラデシュと手をつなぐ会
代表 二ノ坂保喜

■4)寄稿『バングラデシュの人口動態変化とそのインプリケーション(前編)』

前ユニセフ・バングラデシュ国事務所代表
穂積智夫

■5)会員寄稿:『タゴールソングへのアプローチ』

東京外国語大学ベンガル語非常勤講師
会員 奥田由香

■6)理事連載: 『バングラデシュの独立に寄り添う(1972 年 1 月):

独立の歓喜と苦難、日本は承認を固める

-バングラデシュ独立・国交 50 周年記念シリーズ No.19-

理事 太田清和

■7)『事務連絡』

 


★お知らせ:ユーグレナ社がジャパン SDGs アワードで内閣総理大臣賞を受賞
今般、当協会法人会員の„株‟ユーグレナ社が、第 5 回『ジャパン SDGs アワード』で最高位の『内閣総理大臣賞』を受
賞し 12 月 24 日首相官邸にて岸田総理より表彰状を授与されました。バングラデシュの子どもたちの栄養問題解決を目
指した「ユーグレナGENKIプログラム」やW?Pとの官民連携によるロヒンギャ難民支援等の活動に取り組まれたことが評
価されました。
〇第 5 回「ジャパン SDGs アワード」結果„PDF‟
〇ユーグレナ社、第 5 回ジャパン SDGs アワードにて
「SDGs 推進本部長„内閣総理大臣‟賞」を受賞しました

■1)巻頭言:『充実した企業情報交換会と日本バングラデシュ関係発展への期待』

 

会長 渡邊正人

 12月に開催された日本バングラデシュ協会主催の企業情報交換会を中心に、年末の幾つかのニュースを振り返り、本年、日本とバングラデシュとの関係が一層発展するよう皆様と共に祈願したいと思います。

1.熱気溢れる第22回企業情報交換会の概要と主な論点
(1)12月8日、第22回企業情報交換会が開催されました。雨天にもかかわらず、朝田照夫日バ協会名誉会長(丸紅(株)前会長、日バ経済委員会委員長)を含む多数の皆様が来場し、オンライン視聴者を加え300名近くが参加する会合となりました。
企業情報交換会は、平石公宣理事(丸久(株)社長)が発案し、2016年6月に第1回会合が開催されて以来、法人会員を対象に四半期毎に開催を重ねてきましたが、12月については非会員にも開放してきました。来場者の多くは会合後に行われた名刺交換会に残り活発な情報交換を続けました。名刺交換会は、コロナ禍以降、日バ協会として初の試みです。
(2)昨年3月の第19回企業情報交換会以降、第1部の経済産業省との経済対話、第2部のセミナーという2部構成による開催が定着しております。今回は経済産業省から福岡功慶南西アジア室長が来場の上、第1部と第2部を通し説明を行いました。(イ)日本企業が直面する税還付問題等の解決、(ロ)日バ間の官民合同経済対話の展望、(ハ)経済産業省の補助金事業、(ニ)サプライチェーン・マネジメントにおける非経済的価値の多様化など、内容の濃いものでした。南アジアへの日本の進出は今後の20年~30年の日本の成長戦略にとり重要な鍵になると見られます。
(3)ジェトロの安藤裕二ダッカ事務所長より、新型コロナウィルスを取り巻く現地情勢とチッタゴン港における物流の停滞について最新の情報の提供がありました。
(4)JICAの坂本威午南アジア部長は、コロナ禍でも世界最高水準の成長を遂げ、1人当たりGNIも急増しインドに追いつく水準に到達し、世界最長レベルの人口ボ-ナス期などに恵まれた潜在力に言及の上、追い風が吹く二国間関係の下、バングラデシュは日本の開発援助の最も重要なパ-トナ-の1つとなっている点を熱く語りました。
(5)朝田名誉会長より、繊維、肥料、エネルギー、MRTなど広範な分野での協力の実績を有する丸紅の活動状況に関しプレゼンがありました。また、ハシナ首相との数々の会談及び官民合同経済対話に臨まれたお立場から、日バ関係の発展に向けた期待が表明されました。
(6)ONODA(株)の小野田成良社長及び(株)BJITの堀川雅紀社長が参加したパネルディスカッションでは、現地進出時の苦労、近隣国との比較、人事労務、生活環境など、同席の日バ協会理事の経験談なども織り交ぜ、興味深い発言が続きました。現地進出済の法人会員から有益な情報や教訓を吸収できるという企業情報交換会に参加するメリットの一端が紹介されました。

2.ダッカ管区の危険情報引き下げとオミクロン株に対する水際措置の影響
(1)2016年7月、ダッカ襲撃テロ事件が発生し、日本人を含め20余名がテロの犠牲となりました。尊い命を奪われた皆様のご冥福を改めてお祈りしたいと思います。
(2)上述した第22回企業情報公交換会の開催に先立つ昨年11月、ダッカ管区に対する危険情報を引き下げ、2015年10月以前のレベルであるレベル1(「十分注意してください」)とすることが外務省より発表されました。レベルの引き下げは両国間の交流にとりプラスの材料ですが、警戒を怠らないことが重要です。日本では、オミクロン株に対する対策として、11月末以降、水際措置が強化されました。バングラデシュとの往来を計画されていた皆様にも影響が及んでいるものと推察します。

3.株式会社ユーグレナのジャパンSDGsアワード受賞
12月24日、総理大臣官邸における第5回ジャパンSDGsアワード表彰式において、(株)ユーグレナが、極めて顕著な功績があったと認められる企業・団体等に贈られるSDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞を受賞し、同社の出雲充社長が岸田総理大臣より表彰されるという嬉しいニュースがありました。ジャパンSDGsアワードは、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた企業・団体等の取組を促すものですが、バングラデシュでの「ユーグレナGENKIプログラム」、国連機関WFPと連携したロヒンギャ難民事業をはじめ、さまざまな活動に取り組んでこられた(株)ユーグレナの受賞を心からお祝いしたいと思います。ユーグレナ社は日バ協会の法人会員です。

4.日バ関係の更なる発展への期待
世界的なオミクロン株の感染拡大など先行き不透明な2022年の幕明けですが、バングラデシュを取り巻く環境には前向きの材料があります。本年は両国間の外交関係樹立50周年の記念すべき年でもあります。本年の干支である「壬寅」は、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれることを表しているようです。両国間の友好親善と相互理解が更に深まり、協力関係が一層進展していく実り豊かな一年になることを願いたいと思います。

令和4年 元旦

 

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